FX(外国為替証拠金取引)とは、米ドルやユーロなどの外国通貨をインターネット上で売買(交換)し、差益を得ることが目的の金融商品です。
FXは、20歳以上であれば誰でも取引可能で、数千円から投資を開始できます。FXを始めるには、FXを扱う金融商品取引業者にFX口座を開設し、投資金を口座へ入金し取引を開始します。
目次
難しい知識は必要なし!
FX(外国為替証拠金取引)と聞くと難しく感じるかもしれませんが、FXは「日本円で米ドルを買い、その後米ドルから日本円に戻す」というような両替に似た取引をしているだけです。
FXの取引例
例えば、為替レートが「1ドル=100円」の時に、1米ドル買います。
その後、為替レートが「1ドル=101円」になったとします。
(為替レートは、外国為替を取引している外国為替市場で常に変動しています。)
この時に、先ほど買った1米ドルを日本円に戻すと101円になり、1円の差益が出ます。
- (例)為替レートが1ドル=100円の時に1米ドルを買う
- → 為替レートが1ドル=101円の時に1米ドルを日本円に戻す
101.00円 – 100.00円 = 1円
上記の例では、100円分の取引を行い1円の利益がでましたが、もし1,000円分の取引をしてた場合は、利益も10倍の10円、1万円分取引の場合は利益が100円となります。
投資額 | 為替レート差 | 利益 |
---|---|---|
100円 | 1円 | 1円 |
千円 | 1円 | 10円 |
1万円 | 1円 | 100円 |
10万円 | 1円 | 1,000円 |
100万円 | 1円 | 10,000円 |
250万円 | 1円 | 25,000円 |
500万円 | 1円 | 50,000円 |
1000万円 | 1円 | 100,000円 |
少ない資金でも大きな取引が可能!
FXは、資金の最大25倍を取引できる「レバレッジ(てこの原理)」という仕組みがあり、少ない資金でも大きな取引が可能です。
もし、資金10万円でレバレッジが25倍の際は、10万円×25倍=250万円分の取引ができます。
250万円分というと、前述した取引例では、10万円の資金だけで25,000円もの利益が出た計算です。
資金(証拠金) | レバレッジ | 投資可能金額 |
---|---|---|
10万円 | 5倍 | 50万円分 |
10万円 | 10倍 | 100万円分 |
10万円 | 25倍 | 250万円分 |
50万円 | 5倍 | 250万円分 |
50万円 | 10倍 | 500万円分 |
100万円 | 5倍 | 500万円分 |
100万円 | 10倍 | 1000万円分 |
もし、50万円の投資金(証拠金)で、レバレッジ10倍だとすると500万円分の取引が可能です。
日本国内FX業者は、最大25倍のレバレッジですが、海外FX業者の場合は、500倍以上のレバレッジを提供している業者もあります。ただし、レバレッジが大きくなる分リスクも大きくなるので注意が必要です。
参考記事: レバレッジとは?
「売り」又は「買い」を選ぶのみ
EUR/USDの15分足チャート例
実際の取引では、上記のような為替の値動きをグラフにしたチャートから、価格が上昇すると思えば「買い」、下落すると思えば「売り」を注文します。
取引のタイミングは、各国の経済指標やチャートを分析するツールを利用して判断します。
注文方法は、FX業者の提供する取引ツールから行います。パソコンを持っていなくてもスマートフォンやタブレットからも取引できるので、外出先でも気軽にFXができるのも魅力ですね。
投資対象の通貨は、50種類前後
為替の種類は「通貨ペア」と言われ、「USD/JPY(ドル/円)」「EUR/USD(ユーロ/ドル)」など二国間の通貨がペアで構成されています。FX業者により多少異なりますが、50種類前後の通貨ペアを取引できます。
取引できる通貨ペアの中でも、FX初心者が取引しやすい通貨は、下記の5種類です。
世界中のトレーダーが主に取引している通貨ペアで、為替レートが動きやすく、スプレッド(手数料)が低いことが取引しやすい理由です。
取引しやすい通貨ペア
「USD/JPY(ドル/円)」
「EUR/USD(ユーロ/ドル)」
「AUD/USD(オーストラリアドル/ドル)」
「CAD/USD(カナダドル/ドル)」
「GBP/USD(英ポンド/ドル」
また、日本国内では「EUR/JPY(ユーロ/円)」「AUD/JPY(オーストラリアドル/円)」「GBP/JPY(英ポンド/円)」など、「クロス円」と言われる日本円絡みの通貨ペアも人気です。
FXは24時間取引できる
FXの外国為替市場は、土日以外の24時間取引が可能です。
FX業者によっては取引時間が多少異なりますが、一般的には「月曜日AM6時~土曜日AM5時」(日本時間)までがFXの取引時間となります。
株取引が午前9時~午後15時までの取引時間に対し、FXは24時間取引可能なので、会社員の方でも仕事が終わってから夜にかけて、じっくり取引できるのも魅力の一つです。